メンバーズルーツカンパニーは、みずほ証券様と一橋大学様が共同研究の成果として公開している「ファイナンス用語集サイト」のCMS基盤リプレイスを支援しました。プロジェクトの背景には、現行環境の契約終了に伴う、管理主幹の一橋大学様への移管がありました。そこで新しい運営体制に最適なシステムとして、金融機関レベルの厳しいセキュリティ要件を満たしつつ、誰もが直感的に扱えるヘッドレスCMSを活用した基盤を構築しました 。 本記事では、「伴走型のパートナー」として構築支援を行った事例をご紹介します。
課題
リプレイスにあたっての最大の課題は、運用の持続性と安全性の両立でした。これまでの環境では、リソースの制約から掲載用語の鮮度維持(新規追加・修正等)が課題となっていました。また、DDoS攻撃などの外部脅威に対するセキュリティ対策やリスク管理の負担軽減も必要でした。さらに、新学期の初めからファイナンス初学者の補助教材として活用できるよう、これまでの利便性を損なうことなく、より低コストで堅牢な環境へ、迅速かつ確実に移行する必要がありました。
支援内容
ヘッドレスCMS(microCMS)を活用したCMS基盤の構築
移行プログラムによる自動データ移行
Webサイトの運用業務の内製化支援(ツールの使い方レクチャー等)
工夫ポイント
「誰もが使いやすく、かつ安全なサイト」を実現するため、技術面と運用面で以下の工夫を施しました。
直感的な「ノーコード感覚」の入稿体験
管理画面は、Microsoft Wordに似た馴染みのあるUIを徹底しました 。エンジニアの手を借りずとも、担当者がその場で修正・プレビュー・公開予約まで完結できる環境を整えています。運用性を重視した「使い勝手」へのアップデート
APIとJavaScriptの高度な連携により、複雑なカテゴリ親子設定や「あいうえお・ABC順」の自動連携機能を実装しました 。これにより、従来よりも簡易的な更新作業を可能にしています。プログラム活用による正確かつスピーディーな移行
約800ページのコンテンツをミスなく移行するため、人力ではなく専用の移行プログラムを作成しました 。短期間で正確なデータ移行を完了させ、両社のチェック工数を削減しました。Jamstack構成で安全性を担保
最先端の「Jamstack(SSG/SSR)構成」を採用し、サイトの表示画面と管理システムを完全に分離しました 。外部攻撃の入り口を最小限に抑えることで、金融機関に求められる高い安全性を確保しています。伴走型の対面レクチャーと動画納品
CMSの使い方については、対面でのレクチャーを実施しました 。練習コンテンツを一緒に作成しながら疑問点を解消し、その様子を収めた動画を納品することで、後からいつでも振り返りができる体制を整えました。
導入の効果
新基盤への移行により、安全性・コスト・運用性のすべてにおいて抜本的な改善を実現しました。 SaaS型CMSの活用により、これまで負担となっていたサーバーメンテナンスやアップデート作業が不要となり、保守工数とランニングコストを大幅に削減できています。セキュリティ面でも、IPA等の基準に準拠した構成により、将来にわたり安心して運営できる体制が整いました。最も大きな成果は、コンテンツの鮮度維持が容易になった点です。誰でも正確かつ迅速に情報更新が可能になったことで、ユーザーに常に最新の知識を提供する、情報発信基盤へと進化を遂げました。
